院長のつぶやき

20.05.25, 23:03

縫合糸

1週間前からの片眼の充血と強い痛みを訴えて

こなり眼科にやって来たAさん

他所のクリニックを受診し、はやり目(流行性
角結膜炎)の診断で点眼を処方されていましたが

一向に症状が改善しない、との訴えです

片眼の充血で眼科医が考えるのは

・はやり目
・ぶどう膜炎
・急性緑内障発作
・異物

などです

臨床所見からはやり目、ぶどう膜炎や
緑内障発作は否定的です

ということは・・

「Aさん、上方の角膜にたくさんの線傷が
入ってますよ。恐らく結膜に何か異物が」

と言いながら上眼瞼をひっくり返してみると
案の定、何か棘のようなものが1ミリ程
頭を出して刺さっていました

ピンセットでつまんで引っ張るとズルズル~っと
長さ1センチ以上の細長いものが出てきました

「今痛みはどうですか?」

「? 全然痛くありませんっ!」

「もう大丈夫ですよ」

「これ、ナイロンの縫合糸ですね。以前
受けた瞼の手術の際の」

棘じゃありませんでした

「ずっと昔に二重瞼の手術を受けたの
思い出しました」

ナイロン糸は吸収されず、ずっと体内に
残ります

それが何らかの理由で断端が結膜から飛び出し
今回のような悪さをするのです

「それにしてもよく1週間我慢しましたね
相当痛かったでしょう?」

「とても辛かったですぅ」

年に何名かは今回のように縫合糸を
摘出する片がいます

処置はごく簡単なものです

自覚症状があって手術の心当たりがある方は
早めに眼科受診されることをお勧めします

激痛が走る前に^^;

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