• 院長

縫合糸

1週間前からの片眼の充血と強い痛みを訴えて

こなり眼科にやって来たAさん 他所のクリニックを受診し、はやり目(流行性 角結膜炎)の診断で点眼を処方されていましたが 一向に症状が改善しない、との訴えです 片眼の充血で眼科医が考えるのは ・はやり目 ・ぶどう膜炎 ・急性緑内障発作 ・異物 などです 臨床所見からはやり目、ぶどう膜炎や緑内障発作は否定的です ということは・・ 「Aさん、上方の角膜にたくさんの線傷が入ってますよ。恐らく結膜に何か異物が」


と言いながら上眼瞼をひっくり返してみると 案の定、何か棘のようなものが1ミリ程頭を出して刺さっていました ピンセットでつまんで引っ張るとズルズル~っと 長さ1センチ以上の細長いものが出てきました 「今痛みはどうですか?」 「? 全然痛くありませんっ!」 「もう大丈夫ですよ」 「これ、ナイロンの縫合糸ですね。以前受けた瞼の手術の際の」 棘じゃありませんでした 「ずっと昔に二重瞼の手術を受けたの思い出しました」 ナイロン糸は吸収されず、ずっと体内に残ります それが何らかの理由で断端が結膜から飛び出し 今回のような悪さをするのです 「それにしてもよく1週間我慢しましたね 相当痛かったでしょう?」 「とても辛かったですぅ」 年に何名かは今回のように縫合糸を摘出する片がいます 処置はごく簡単なものです 自覚症状があって手術の心当たりがある方は 早めに眼科受診されることをお勧めします 激痛が走る前に^^;