
お子様の近視の進行を抑える
レッドライト治療法
レッドライト治療法とは

レッドライト治療法とは、近視の進行を抑制する治療法のひとつです。
2014年に中国で650nmの赤色光が眼軸長の伸展(近視の進行)を抑制する効果を有することが偶発的に発見されました。
低濃度アトロピンやオルソケラトロジー以上の効果が期待できる近視抑制治療法として、世界中で注目を集めています。

使用機器「Eyerising」について

オーストラリアのEyerising International社が製造する近視抑制治療用デバイスです。
このデバイスから照射される赤色光を1回につき3分間、1日2回、週5日間眼に当てることで治療効果が得られます。

本デバイスの使用を1年間継続した場合、87.7%の近視抑制効果があった*との研究報告もあります。
*治療遵守率が75%以上の場合
(Jiang.Y,et al. Effect of repeated low-level red-right therapy for myopia control in children: a multicenter randomized controlled trial.
Ophthalmology 2022;129:509-519)
日本では未承認の機器ですが、30か国以上で医療機器として許可されており、全世界ではすでに15万人以上の小児に使用されています。

適応条件
6歳~16歳の軽度近視~強度近視と診断された小児

禁忌
下記に当てはまる方は治療を行うことができません。
・斜視と診断された方
・どちらかの眼に視機能異常がある方
・遺伝性網脈絡膜疾患の家族歴のある方
・瞳孔散大のある小児、またはアトロピン、シクロペントラート、トロピカミドなどの瞳孔散大を引き起こす可能性のある薬剤を使用している方
※リジュセア、マイオピンなどの低濃度アトロピンを使用している場合は14日間の休薬が必要です。

副作用
まぶしさ、閃光盲、残像など
残像は最も一般的な副作用です。治療終了後に目を閉じて休めることで3分以内に消失します。
治療回数を重ねることで症状の持続時間は短くなると言われています。
治療終了後に5分以上残像が続くことが3回以上あった場合や、光過敏症、眼刺激、眼熱傷などの不快感が生じた場合はすぐに使用を中止し、当院にご相談下さい。
治療の流れと費用

<治療の流れ>
①適応検査
②トライアル期間
1ヶ月後検査
③継続
終了
④定期検査
<費用>
本治療は自由診療となるため、保険診療は適応されません。
■当院へお支払いいただく費用
【初年度】