診療時間 午前9:00-12:00 午後14:30-17:30
開院以来13,000例以上の手術実績
眼科専門医の執刀
わずか2.4ミリの切開創から行う無縫合手術
手術相談から術後のフォローまで
院長による一貫したサポート
患者さんひとりひとりに最適なレンズを
多焦点眼内レンズはこちらから
白内障とは
白内障(はくないしょう)は眼球の中にある水晶体が濁り、透明性を失ってしまう病気です。
通常水晶体は光を眼球の後方(網膜)に届け、視覚情報を形成するのに役立っています。
しかし、白内障が進行すると光を網膜に正しく届けられなくなります。
その結果、眩しい、視界がぼやける、物が二重に見える、かすむといった症状が出ます。
白内障の症状
・視力の低下、見えづらさを感じる
・視界がかすんで見える、ぼんやりとする
・色がくすんで見える
・読書や細かい作業が難しくなる
・車の運転がしづらくなった
・ヘッドライトがまぶしいと感じる
・メガネが合わない
・階段や段差が見づらい
など
白内障の原因
白内障の主な原因は加齢によるものですが、他の要因によっても引き起こされることがあります。遺伝的要因、外傷、糖尿病、紫外線曝露などが知られています。白内障は通常、進行性の症状を呈し、視力の障害により日常生活の活動への影響をもたらす可能性があります。
白内障の治療
白内障が初期の段階では点眼薬の使用によって進行を抑制することが可能です。
ただし、点眼治療は進行を遅らせるための対症療法であり、視力回復にはつながりません。
白内障が進行し、低下した視力を改善するには手術が必要です。
現在、白内障手術はその手技がほぼ完成されています。
比較的安全な手術で多くの場合、衰えた視力を大幅に改善することができます。
手術では濁った水晶体を取り除き、人工のレンズ(眼内レンズ)に置き換えます。
白内障は年齢とともに進行してゆくのが一般的です。
白内障になったからといってすぐに手術を受ける必要はありません。
手術を受ける時期は、目の状態や患者様のライフスタイルにより異なります。
基本的には患者様ご自身が日常生活に不便を感じるようになった時期に
手術を検討することをお勧めしています。
また、以下のような場合も白内障手術を考慮した方がいいでしょう。
白内障手術を受ける時期の目安
・運転や読書などに支障を感じたとき
・視界がかすんで見える、ぼんやりとする
・他の目の病気と同時に治療を行う場合
・メガネなどでの視力矯正をしても日常生活に支障があると感じたとき
・視力の低下によって交通安全や生活の安全に不安を感じるとき
・手術を先延ばしにすることで、健康上のリスクが高まる場合
こなり眼科の日帰り白内障手術
白内障手術は濁った水晶体を超音波で砕いて取り除き、代わりに人工の眼内レンズを挿入する手術になります。
技術の進歩により、入院せずに日帰りで白内障手術を受けることが可能になりました。
手術は通常10分程度で終わります。
こなり眼科の日帰り白内障手術の特徴
☆ 開設以来13000例以上の手術実績がある眼科専門医の院長による執刀
☆ 単焦点レンズ、多焦点レンズ問わず、患者様へそのメリット、デメリットを十分に説明を行った上で入念に相談し手術で使用する眼内レンズの種類を決定します
☆ わずか2.4ミリの切開創から行う、創を縫わない無縫合手術です
☆ 手術の実施決定から術前検査、術後検査、術後のフォローアップまで院長が一貫してサポートします
院長の手術への想い
私が勤務医だったころの話です。車いすに乗ったご高齢のAさんがご家族につき添われて受診されました。
ご家族の話によるとAさんは認知症が進み、会話もままならないそうです。診察をすると瞳は両眼とも真っ白。白内障が進行しきった過熟白内障の状態でした。
意思の疎通が図れないため視力検査はできませんでしたが、見えていたとしても光覚弁(光を感じる程度)が
やっと、というほどの状態でした。眼が見えなくなってからというもの、Aさんは周囲の人に対し何の反応も見せなくなってしまったようです。
それまで数軒の眼科を受診するも、手術は困難を極めるうえ認知症で術中の安静を保てるか分からないので無理、と断られていたとのこと。全身麻酔で行う手もありますが、認知症が一層進んでしまう心配もありました。同僚の医師は危険すぎるから手を出さない方が良いだろう、と言いましたが、僕は懇願するご家族の様子に耐えかね手術を引き受けました。様々なリスクを考えて入念に対処法を検討し手術に臨みました。
思いのほかご本人は術中動くこともなく予定通りに手術を終えることができました。
翌日、眼帯を外した時のAさんの様子が今も忘れられません。今までほとんど動きらしい動きも見せなかったAさんですが、あたりを見渡すと涙がみるみるこぼれ落ちてきたのです。その様子にご家族ももらい泣き。
私の手を取り泣きながら喜ぶAさんの姿に「見える」ことがいかに生きてゆく中で人間にとって重要なことであるかを痛感したのでした。
Aさんは手術から数か月後、逝去されました。
後日あいさつに見えたご家族からはあの時手術をして本当に良かった。
本人の笑顔を最後に見ることができたと、とても感謝されました。
手術をして見えるようになった期間は見えなくなってからの期間よりはるかに短かったかもしれないけれど、
Aさんにとってはかけがえのない非常に濃密な時間だったのではないかと思うのです。
まったく見えなくなる前に、そして体が元気なうちに。
白内障がかなり進行した患者さまにはそれ以来、私は白内障手術を積極的に勧めるようにしています。
こなり眼科の白内障手術の流れ
白内障手術の眼内レンズ
眼内レンズとは、白内障手術において濁った水晶体を取り除いた後に挿入する人工のレンズのことです。
このレンズは水晶体を包んでいた袋(水晶体嚢)の中に挿入され、視力を矯正し、
快適な日常生活を送るために重要な役割を果たします。
眼内レンズは大きく分けて「単焦点眼内レンズ」と「多焦点眼内レンズ」があります。
患者様のお仕事やご趣味など、ライフスタイルにあわせて眼内レンズを選択することで、
手術後の快適な見え方・生活を可能にします。
◆ 単焦点眼内レンズ
単焦点眼内レンズは、一定の焦点距離を持ち、遠く(あるいは近く)を見るための視力補正が行われます。
手術後には近く(あるいは遠く)のものを見る際に眼鏡が必要となりますが、
日常生活において安定した視力を得られる特徴があります。
◆ 多焦点眼内レンズ
多焦点眼内レンズは、遠くから中間距離、そして手元までの焦点を持ち、
通常の眼の機能に近い視覚体験を提供します。
手術後は遠くの風景から手元のスマートフォンまで、裸眼で見ることが可能になります。
よくある質問
Q
白内障手術は両眼とも同時期に受けた方がいいですか?
A
白内障手術を両眼行うかどうかは、個々の状況や患者様のニーズによって異なります。
通常は片眼のみの手術でも何ら問題はありません。
両眼の手術を行うことが推奨されるのは以下のような場合です。
片目だけを手術すると視力の不均等が生じ、バランスが崩れる場合があります。
白内障手術はただ濁った水晶体を眼内レンズに入れ替えるだけの手術ではありません。
屈折矯正手術の側面も持っているのです。
例えば高度近視の症例では挿入する眼内レンズの度数を選べば、近視自体をかなり減らうことができます。
今まで強い度数の眼鏡をかけてきた方が術後に度数をかなり減らした眼鏡に掛け替えることができるようになります。
ただしこの場合は両眼を同時期に手術することが必須です。
もし片眼だけを手術して近視を減らすともう片眼との度数のバランスが崩れ、眼鏡をかけられなくなるどころか、左右の眼で見るものの大きさが異なり、とても目を開けていられなくなる可能性さえあるからです。
Q
白内障手術は何歳くらいでするべきですか?
A
白内障手術は、白内障の症状が日常生活に大きな影響を与えるようになった時に検討するのが一般的です。白内障は加齢とともに進行します。しかしその進行には個人差があり、高齢になっても症状が進まない方もいます。
したがって、手術を行うべき適切な時期は、具体的な年齢ではなく個々の症状の程度や日常生活への影響、視力の変化などを考慮して決定されます。
Q
白内障手術後、一人で帰れますか?
A
帰れます。ただし手術を行った眼は眼帯で塞がっているので足元がおぼつかない状態です。
階段やステッ プを上り下りするような電車やバスの利用はできれば控えていただいた方が良いと考えます。
徒歩も心配です。
タクシーの利用を勧めます。
Q
白内障手術後、いつから普通の生活に戻れますか?
A
手術後はしばらくの間、眼の違和感や眩しいといった症状が現れます。
症状が軽減し、視力が安定するまで数日から数週間かかることがあります。
また激しい運動や重い物の持ち上げるなどは、手術後の回復期間中は避ける必要があります。
おおよそ1カ月経過すると眼の状態が安定するので特に制限のない普通の生活に戻れるでしょう。
Q
白内障でも運転してもいいですか?
A
白内障による自覚症状(眩しい、霞む、物が二重三重に見えるなど)がなく、普通自動車の運転免許の取得基準視力(両眼で0.7が見える)をクリアしていれば運転しても構いません。
Q
白内障手術後に車の運転はできますか?
A
裸眼もしくは眼鏡矯正下で両眼で0.7が見えれば運転は一応可能です。
ただし術前と見え方が大きく変わるので、いきなり乗るのではなく、
ある程度慣れてからの方が良いと思います。